マイストーリー

アンプルール15周年限定BOXのイラストを手がけたミヤギユカリさん。15年前は、ちょうど1人目のお子さまを出産されたタイミングだそうです。イラストレーターとして、そして母として歩んできたミヤギさんのマイストーリーとは。

家族とイラスト、好きなものに囲まれて 15年前の2003年は、ちょうど長女が生まれた年なので強く印象に残っています。それまでは朝から夜まで限りなくイラストを描いているような、そんな1日が普通だったんですけど、子どもが生まれてすべてが変わりましたね。子ども中心に1日がまわるようになったので、イラストも限られた時間の中で集中して仕上げるようになりました。3年後には次女も生まれ、この15年で一番変わったのはやはり家族が増えたことですね。

普段、自分の部屋とかではなくリビングでイラストを描くんですね。子どもたちがテレビを観ていたり、なにげない会話が飛び交っている中で、私も自然体でイラストを描いている。慌ただしい毎日ではあるんですが、大好きな家族がそばにいて、大好きなイラストに向き合っている。そんな時間が心地よかったりもするんです。

「子どもに見せたい」が描く理由に 家族を持ったことで、描くスタイルだけじゃなく、描きたいものにも変化がありました。母親になったことで、「子どもに見せたいものを描きたい」と思うようになったんです。“うさぎとカメ”や“竹取物語”みたいな昔のお話って、子どもに読んであげたいなって思うじゃないですか。そんな感覚で、だんだんと子どもに見せたいと思えるものを描くようになってきたんです。例えば、作品集の『AKAZUKIN』は、童話の“赤ずきん”を自分のイラストを通して子どもたちに見せてあげたいと思ったことが制作のきっかけでした。そういう意味では、イラストレーターとしても大きな変化があった15年間でしたね。

好きなのは、あるがままの美しさ 今回、アンプルール15周年限定BOXのイラストを描かせていただきましたが、そのテーマが“輝き続ける女性”ということで、自分なりに女性が輝くってどういうことなのか考えたんですね。私が思うのは、つくりこんだ美よりも、やっぱりその人らしさが表れた美が輝くってことじゃないかなということ。それは見た目の話だけじゃなく、仕事でも趣味でも何でもいいから何かに夢中になっていたり、まっすぐ向き合っている姿って一番その人らしい瞬間かな、と。

そんな輝いてる人を見ると「美しいな」って感じるんですよね。思えば、私が描くイラストのモチーフも、生き物だったり植物だったり、風景みたいなものが多いんですよ。それも自然の美で、あるがままの美しさみたいなものですよね。そこには何か人を惹きつける力があるのかもしれませんね。

いつも、いつでもワクワクを 変わるものがあった一方で、描き始めた頃からずっと変わらないものもあります。それは「常にチャレンジしていたい」という気持ちです。その時代時代で作品をつくることに対して何か新しいものを取り入れたいという想いが常にあって、それはイラストレーターとして変わらず続いている1つのスタンスだと思います。

ちょうどいま、初めてデジタルのツールを使って描いた“花”をテーマにした展示会を準備をしているんですが、それも「新しいツールでどこまで表現できるんだろう」っていう好奇心から始まっているんです。他にも、絵本の制作だったり、平面だけじゃないイラストの新しい見せ方だったり、これからも自分自身が驚くようなことに挑戦していきたいですね。それが“私らしさ”だと感じています。

取材・文:鈴木こうき

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イラストレーター

ミヤギユカリ さん

1990年よりイラストレーターとして活動をはじめ、人気雑誌、書籍の挿画のほか、大手メーカーの広告、一流アパレルブランドとのコラボレーションなど幅広く活動する。