Dr.Akiko’s

ドクターアキコの”美”肌アドバイス

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Dr.Akiko

2007年12月13日配信のメルマガより

Vol.36冬の環境と肌の関係について

理想的なモイスチャーバランスとは?

毎日、寒さが身にしみるようになってきましたが、肌の調子はいかがでしょうか?

冬の環境は、肌にとってはとても過酷で、肌トラブルを招きやすくなります。

今回は、冬の環境と肌の関係と、正しい乾燥対策についてです。

冬は、気温の低下・空気の乾燥・冷たく乾燥した風などの外因的要因が私たちの肌の潤いを奪い、乾燥や肌トラブルを引き起こします。

私たちの肌は、角質層にある、天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質・皮脂の3つがバランスを保つことで、肌の潤いを保持することができます。

■ 天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)
角質層に存在する、肌が本来もっている天然保湿成分。
主に、アミノ酸や尿素(微量)で構成されています。
■ 細胞間脂質
角質層には、角質細胞がレンガを120層も積み重なったように構成されています。
角質細胞の隙間は、セラミドを主体とした脂質分子と水分分子が層状に並んだ多重構造で肌内部の水分を保ちます。
■ 皮脂
汗などの水分と皮脂が、アミノ酸などで乳化され、弱酸性の皮脂膜を覆って、潤いを保ちます。
別名を「天然クリーム」といいます。

角質層のこの3つが、理想的に潤いバランスが保つことで、潤いのある健康的な肌状態を保つことができます。

特に冬は、この理想的な肌の潤いバランスが、空気の乾き、湿度の低下によって崩れ、角質層の表面が乾いて剥がれやすくなります。
すると肌のキメの隙間から水分が蒸発し、角質細胞がしぼんだ風船のようにしおれていきます。細胞間に隙間ができることで、水分が蒸発しやすい状態となり弾力もなくなります。

さらに、水分蒸発が進行することで肌表面の表皮が薄くなり小じわとなります。

肌本来の力で、潤いバランスを保つことは可能ですが、20歳を過ぎると女性ホルモンの分泌の影響で、皮脂の分泌量は減少します。
これにより天然クリームが自活的に作れなくなり肌は乾燥しやすくなります。

また、肌のハリのもとのコラーゲンやエラスチンの生成を促す繊維芽細胞は、乾燥していると活動が鈍くなり、シワ・タルミの原因をも招きます。

モイスチャーバランスを整えるためには

[ 洗顔 ]
  • 肌に必要な潤いを取りすぎない、洗浄力がマイルドなタイプの洗顔料を選ぶ。
  • すすぐ時は、ぬるま湯で。
    シャワーから直接すすぐのは避ける。

    ⇒シャワーの熱い温度と水圧が肌に負担をかけ、皮脂を必要以上に取り去ります。
  • 洗顔後はすぐに、擦らずやさしくタオルでふき取る。

    ⇒濡れていると、水分が乾く時に一緒に肌内分の水分を奪います。
[水分を補給し肌を整える]
  • 化粧水で惜しみなく肌内部に水分を送り込む。

    ⇒水分補給の目安は、肌を手で触れたときに冷たく感じるまで。これが角質細胞1つ1つに水分補給できたサインです。
    たっぷりと補給してください。
[潤いが逃げないように蓋をする]
  • クリームや乳液などで肌表面を油分で覆ってバリア機能を強化し、肌内部の水分の放出を防ぐ。

    ⇒乾燥している部分は皮膚が薄くなっているので、多めにつけてバリア力を強化しましょう。
    また、皮脂が気になる部分には少量をつけることでテカリ防止になります。
[乾燥がひどい時は、さらスペシャルケアをプラス]
  • 肌細胞を活性させる美容液、パックやマスクなどを有効活用し、肌の根本から修復ケアを行う。

    ⇒極度の乾燥状態は、肌細胞が損傷しているため栄養を与えてもなかなか吸収できず、乾燥状態から脱出できません。

ご自分の頬を手の甲で触れてみてください。

肌が手に吸いつくようであれば、肌は潤っている状態です。
サラッとしていたら、乾燥が進行しています。
ガサガサしていたら、危険信号で砂漠化しています。

毎日のお手入れと一緒に、鏡を見たり肌に触れ、自分自身の肌状態を知ることで、いつでも潤いのある健康的な肌をキープできます。

しかし、肌の潤いバランスを整えるために、肌のお手入れを心がけるだけでは、まだ十分とはいえません。

  • バランスのいい食事で栄養補給。
  • 良質で十分な睡眠で細胞活性化。
  • 適度な有酸素運動で新陳代謝を促進。

この3つも同時に心がけることが大切です。
この冬は、十分なお手入れと栄養補給で乾かない肌をつくりましょう。

アンプルール代表
皮膚科医 高瀬 聡子(あきこ)