気温の上昇とともに、テカリ・化粧崩れ・ニキビ・角質肥厚などの悩みやトラブルが肌に現われます。そして常に気になる肌の悩みとして上位に上がる毛穴。しかし、毛穴と一言で言っても原因は大きく二つに分けられると考えられます。
過剰な皮脂分泌が原因の毛穴の悩み
気温が高くなると毛穴の奥の皮脂を作りだす皮脂腺の働きが活発になり過剰に皮脂が作られます。特にTゾーンとあごは、もともと顔の中でも皮脂腺の働きが活発なので鼻の黒ずみ、額やあごのザラつきが寒い時期より目立つようになります。
最近は働く女性も多くなりましたが、ストレスが溜まりやすい環境だと、女性の本能の身を守ろうとする防御作用が働き、ホルモンバランスの影響で皮脂が過剰に作られます。
過剰な皮脂分泌による毛穴の悩みの代表例を説明しましょう。
鼻の周りから頬の辺りの開きが気になる
▽ 原因 ▽
活発化した皮脂腺の働きで過剰に作られた皮脂が出口である毛穴から出るため徐々に開いていきます。
▼ 対策 1 ▼
皮脂腺の活発な働きを抑えるのに有効なのがビタミンCの摂取。オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類。野菜ではじゃがいも、キャベツ、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。食事では十分に摂取が難しい場合はサプリメントで補給するなど。
▼ 対策 2 ▼
皮脂の取り過ぎは肌自身が潤そうと皮脂腺を活発化させ逆効果。脂取り紙の使用を控えめにし、洗顔料は潤いを取りすぎないものを。
毛穴に栓のようなものができブツブツする
▽ 原因 ▽
過剰な皮脂分泌に比例して角質も肥厚するようになります。
すると古い角質と皮脂が混ざり合い毛穴を詰まらせる角栓に。
角栓は物理的に毛穴を開かせてしまいます。
▼ 対策 1 ▼
角質ケアで皮脂の出口、毛穴を塞がないようにし分泌をスムーズに。
▼ 対策 2 ▼
角栓ができてしまったら無理に取らないようにパック、スクラブ、拭き取り化粧水などでのお手入れがおすすめです。その後、穴を引き締めるため化粧水を含んだコットンでパッティングする収斂(しゅうれん)ケアと十分な水分補給を。
鼻の頭の小さく黒い点々、黒ずみが気になる
▽ 原因 ▽
分泌された皮脂が空気にさらされ、酸化するため鼻の頭の黒ずみになります。
▼ 対策 ▼
黒ずみは洗顔が一番の対策方法。毛穴パックなどより、泡と指先でしっかり、丁寧に洗うことが効果的。肌の表面が黒くなっているのではなく皮脂の出口、毛穴の周囲に酸化し黒ずんだ皮脂がこびりついているので、まず蒸しタオルをあてる、ぬるま湯に浸ける、などをして毛穴を開かせてから洗顔を。
加齢による肌のたるみが原因の毛穴の悩み
皮膚の下にある真皮はコラーゲンとエラスチンというものが絡み合いスプリングのように皮膚を支え、内側からハリを保ちます。
しかし、加齢によるコラーゲンの減少、外的ダメージによるエラスチンの破壊によりスプリング力、つまり弾力が徐々に失われ肌のたるみとともに、それぞれの毛穴がつながるため目立つようになります。頬を外側に張ってみると目立たなくなる楕円形状に見えるものです。
▽ 原因 ▽
年齢とともに弾力やハリが徐々に失われ肌がたるむとともに、それぞれの毛穴がつながるため目立つようになります。
▼ 対策 1 ▼
肌の弾力やハリを与えるケアが大切です。皮膚の下にある真皮に働きかけコラーゲンの生成を促す化粧品でのスキンケア、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまう外的ダメージを最小限に抑えるため、紫外線から肌をしっかり守るUVケアを。
▼ 対策 2 ▼
新陳代謝も年齢とともに遅れがちになり新しい肌細胞が生まれてもハリのある肌へなかなか生まれ変われなくなります。
古い角質を取り、ターンオーバーを活発化させがスムーズに。そして、潤いをしっかり保つため浸透性のある化粧水や美容液を肌に与えたら、蒸発しないようクリームなど油分を含むもので蓋をします。
アンプルール代表
皮膚科医 高瀬 聡子(あきこ)













